安くて簡単に作れる自立ウキ その8 本体組み立て2

浮力の測定と調整編です。



このような格好で浮力を測って、目的とする浮力にあわせてオモリを出し入れしていきます。その都度仮留めテープをつけはずししないといけないのでマスキングテープがベストなわけです。

ここで一応「わたし流浮力」ということで説明させていただきますが、このウキの浮力は「目的の負荷において喫水線が胴体とトップとの線にくる」という調整にしております。

ただ、そのターゲットの喫水線にくるようにしておいても実際には浮力にかなりの幅があり、調整はターゲット喫水線の状態で指でツンとついてウキを沈めてやったら「ユラ~」っと「ゆっくり浮いてくる」という浮力設定にしています。この「ユラ~」の速度がかなり幅がでて浮力の誤差になりますが、あまりこまかく気にしないことにしています。理由は後述しますが、そのため個体によっては例えば「3B負荷のウキに5Bのオモリをつけたがまだ浮いている」ということも普通にありえます。要するに「表示負荷は限界負荷ではない」設計です。ですのでこの調整は作成者の意図に応じて、「=限界負荷」であったり「=その負荷で余裕をもって使いたい浮力表示」であっても構わないので、ご自分のポリシーで調整してください。

以下は一応「わたし流浮力」の意味
1.このウキのトップ部分は比重が1より大きい。つまり視認性をあげるため水面上の部分がかなり大きく出ているが魚が引くと沈下するのは早い。ここでも脱線しますが、このウキは実はウキの性能のうちで「感度」というものを最も軽視して作っています。むしろ眼中にないくらい。ただしウキが沈むときの魚が感じる抵抗は「一定で変化がない(少ない)」ことを目指しています。つまり水上物体は水よりも重いので沈むときの浮力抵抗はほとんどない。本体上部の構造は魚が引いて沈む程度のスピード(遅い:低レイノルズ数状態)では大きな乱流(カルマン渦)を発生させない形状。つまり魚からしてみれば引き込むときの抵抗は一定で変化が少ないので違和感を感じてエサを放すことが(少)ない。というのが目論見です。つまり重視して作っているわけではないが、あくまでも結果として「感度は極めてよい」ウキと言えると思います。

2.浮力の誤差についてはあまり神経質になっても仕方ないと考えている。それはまず浮力の測定に真水でやっている段階ですでに海水との塩分濃度(約3%食塩水)が出ている。ほぼ同じ理由で汽水域と湾外の海では塩分濃度がかなり違う。さらに言えば一般的に水は4℃において比重が最大になるのであるが、夏と冬とではかなりの比重の差になる。(これは同じ風速でもかなり冬の波のほうが大きい理由です。日本海側の人は体験されていると思います)また組み立ての後工程のやり方次第では少し質量に差がでてくる。またつける鉛の大きさの誤差がどの程度あるのか保証されない。という理由です。どこかのQ&Aで「釣研のウキは浮力の誤差が1/100g単位なので使う」というのを見たことがありますが、失礼ながら1/100gの精度はウソではないとは思いますが、果たしてその精度に意味があるのかどうかはわたしには全く理解ができません。

3.このウキにはとくに3B負荷以上のウキについては、オプション・パーツが多くあり、プラスチック製の延長トップ 長・中・短(G3~G5負荷) 自作のデンケミ(2B~3B負荷) ナゾ水中ウキ(G5負荷)さらにその2段水中ウキ スルスル・ホルダー(全層仕掛用 B負荷)などなど。さらに急潮流や食い渋り対策としてのハリスへのジンタン打ちなど、結構現場であれこれ浮力あわせしなければならないことも多々あるので、結局は「大体の浮力の目途」以上の意味をもたない。というかどのウキでもこれは同じことだと思うのですが。

4.これまでの実体験で「少々負荷表示と違う仕掛けであってもサカナが引けばあまり関係なくウキは沈む」という感覚があります。まあ、まさか1号以上の差(3.75g)がある仕掛を使うことはないですが、3Bの仕掛けのガン玉を打ち忘れたり、はずみではずれたりして「妙にウキがピョコピョコするな?」と思っているときにウキが「シュパ」と消しこんだことは何度もあります。また2号負荷以上のウキを使っていて、サカナが引いたときに「どうもウキの沈みに違和感があるな」と感じてガン玉で調整しようとしたら5B分以上の鉛が普通に乗ってしまって驚いたということもあります。要するにちょっとくらい負荷の誤差がおおきくてもちゃんとアタリはでるということです。

ということでこんな感じに調整しております。



ここで実は少しコツがありまして、写真のこのウキですが喫水線はおおむね胴体の膨らみとトップ部の立ち上がりの段のところですが、指で押して沈めると「ゆら~」ではなくて「ぷかぷか」に浮いてきます。言葉で表現するのが難しいところですが「ピコピコ」と跳ねるほどには浮かないけれど、感じとして「ややプカプカ」気味で「ゆら~」ではない。という調整になっています。

これは次の工程で、トップを接着する時にトップにホットグルーを流し込んで空気を追い出すのと、脚の付け根に防水のためホットグルーを上塗りするという2つの追加作業のため浮力がここから結構大きく減少するためです。この塩加減は数作った慣れでやってますのでちょっと難しいのですが、大体そんな感じでトライしてみてください。
もう少し加減を補足しますと、ターゲットにする浮力によっても違いがでます。5B負荷くらいなら上の説明の通りの感触で作ってみて完成時には大体が、段差の喫水で「ゆら~」より「ゆらゆら」くらいな感じになりますが、B負荷とかなら喫水がすでにトップ下段の真ん中くらいまで上がってしまい、時には潮が早いところでBの負荷をかけるとすでに沈みだすようなこともあります。
わたしは完成時の最終チェックでそのような個体がでたときは、たとえば負荷Bのウキなら沈み気味の個体は「B-」(Bマイナス)とか浮き気味の個体には「B+」(Bプラス)とかの微妙な加減を記入してそのまま現場合わせで使ってます。むろんさらに大きな誤差になったときは負荷表示を書き換えることもあります。

全ての作業のなかで実はこの浮力調整が一番面倒くさい作業です。
ここまでできたらあとは最終組み立てが残るだけです。

ということで、つびこんてぬ。


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