ウキの浮心について考えてみる その1

長い棒ウキについてはちょっと置いておいて、ドングリウキ・小型棒ウキの浮力中心について考えてみます。
ウキと同じように水に浮いていて、フラリフラリと揺れているものに「船」があります。船の場合にはウキのように沈むときのことは考えないので、このフラリフラリと揺れるのを抑えるのにメタセンター(高)という考えがあります。船の復元力の問題ですが、単に揺れるのを抑えるというものでなく船の用途によって適切に復元力を確保するという設計上の問題のようです。
詳しくはウィキペディア(Wikipedia)の復元性の項目でも見てやってください。

で、まあ船のメタセンターは「沈没しないこと」あるいは「転覆しないこと」を前提に計算されているのですが、ウキの場合はもう少し複雑で「揺れたあげくに沈んでいく」という挙動に対して、どのくらいのメタセンター高さが向いているのかという話になります。こんなアホなネタを書いている釣雑誌は見たことないのでたぶん誰もやってみていない。てか、書いても誰も読まない。

ちうことで探してみたらありました。伊豆のメジナ釣の名手に丹羽正さんという有名なお方がおられるのですが、その方の作った「丹羽ウキ」


こんなやつらしいです。かっちょええです。なんで丹羽ウキの説明なんぞ読んでみられると面白いかもしれません。体験から導き出された結論ですが「高重心」ウキがよいとされておられます。

2つのこだわりのうち1つ目の「高重心」について大変に含蓄のある意見が述べられております。

ちなみにこだわり2つ目の「形状」は、「下部を出来る限り細く絞って、浮力が一番強い部分を真中より少し上部にもたせている。そうすることで潮乗りも良く、食い込んだ時の魚に対しての抵抗が少ないので細かいアタリをとらえる」とされておられますが、たかがドングリウキの形状を少しくらい細長くしてみたところで喫水が1cmほども変るか変らぬかなので潮乗りにはほぼ全く効果の差なんか出ないと思うし、食い込み抵抗も差はほとんどなかろうし、ヘタをすると魚が横に引くときの抵抗は逆に大きくなるのではないかと思うので、あまり本気で取り合う必要もなかろうかと思ったりもします。
また、丹羽ウキの欠点が「高重心を実現するための塗装の薄さ」とされておられますが、これはウキの材料に「最もウキの材料に向かない桐材」を使ったがための単純なるミスチョイスの問題だと思いますので、なにげにスルーしてもよいのではないかと思ったりもします。

ということで、船の設計よりもう少し複雑な動作を要求される「ふかせウキ」の浮心の設定に「メタセンター(高)」ちう考え方でよいのかどうかは、純粋文系の私には少し荷が重いテーマなのではありますが、そのへん、つびこんてぬ。

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