ウキに最も向いている材料を考える

フカセウキ(ドングリウキ)に最も向いていない材料は「桐」でした。それでは逆に一番向いている材料は何か?という問題が出てきます。

あれこれ試してみた結果を踏まえて、かなり話しが長くなりそうなので個人的結論からいきなり入ってしまいます。
結論 ABS樹脂です。

理由
1.安い(大量生産とまでいかなくとも素材が安い 大量生産すればもっと安い)
2.全く同じもの(浮力・形状・浮心点【超重要】)がいくらでも作れる
3.丈夫(岩にぶつけても壊れない・割れない 潰れない)
4.水を吸わない(ほぼ全く吸わない)
5.発色がよい (半透明なども可能)
6.浮心が自由に設定できる (高性能化にはこれが命かと)
7.塗装すら不要(不要だがしてもよいので趣味化もできる)
8.経年変化が少ない(紫外線には多少影響を受ける程度・事実上経年変化ほぼなし)
9.比重が高い(水へのなじみが良い 浮心の設定に大きな影響あり)

実はすでに、マルシン漁具から発売されてますね。



「極磯 K2」

って名前らしいです。安いところではだいたい200~300エソくらいで購入できるみたいです。

わたしも何個か買って試してみました。むちゃくちゃ使いやすいいいウキだと思います。
ただ、マルシン漁具さんは「卸専門」の業者で一般の声をあまり聞くこともなく、商品のラインアップもまあはっきり言ってB級商品ばかり?扱っているためか、この超画期的なウキについてもご多分に漏れずビミョーにポイントを踏み外している嫌いがあって、このウキについてもせっかくの素材を活かしきれていないためにあまり売れてはいないようです。もっともそのおかげで既存のウキメーカーさんたちは助かっているのでしょうが・・・

つまり
1.非常によい素材なため、たぶんこの素材でなければできないと製作者が勝手に思い込んだのだろうとこちらからは推測される「昼夜兼用」にした。すなわち、ケミホタル用の穴を2つ開けた。これによりこのウキが一気にパチモノに見られることになった。ドングリウキにケミ2本挿して夜にフカセなんてケースは男女群島でオナガでも狙うときくらいしか思いつかない。(地域的に晩秋にムシエサにグレがあたる限定シーズンの夜釣りもないことはないですが)。また、この穴が2つ開いているために投入時にこの穴の中に気泡が溜まって浮力が変化してしまうケースが発生する恐れがある。実際にはそんなこともないしあってもごくわずかな変化なのだろうが、神経質な人間にはあるいはそうなるかと思わせる恐怖感がある。

2.形状がとてもオーソドックスなドングリ型で大きさも中庸でたいへんに使いやすいのであるが、全てがあまりにもオーソドックスでしかも安物?なために「特にこれを使おう」と思うケースが少ない。ウキにこだわる磯釣師はだいたいすでにお気に入りのウキを何個か持っているので、第一選択でまずそのウキを手にとってしまう。しかもタチの悪いことにそういった釣師はウキについて一家言を持っていて、語るときにもまずそのウキのことから語るために、一見あまりにも普通すぎるこのウキが話題にあがらない。

3.錘負荷のバラエティーが少ない。基本Bか2Bくらいしか用意されていない。メーカーにはあるのかもしれないがその2種類くらいしか現実には流通していないのではないか?実際にはその2種で8割以上のケースに対処できてしまう必要且つ十分なラインナップながら、どうもさびしい感じがする。

4.大きさがあまりにも丁度良すぎて手がでない。小さくもなく、大きくもなく、ほんの少し大きめではあるが、際立った特徴の大きさ・形状でないため面白味というものが全く感じられない。もしこの素材でたとえば昨今流行の遠投で全遊動釣法などを意識した、もっとドッシリして丸くて大きく、浮力が0とか00とかの製品があったらどうだろう?あるいは上端をもっと切り落とすなり斜めに削いだような形状のものならばどうだろう?
すべての桐製のドングリウキが一瞬にしてお蔵入りしてしまうくらいのインパクトがあります。「てめえ、なんてことしてくれたんだ!!」という避難の嵐が巻き起こるかもしれず、これはこれでマルシン漁具さんには不都合なことかもしれませんね。

ということで既製品を見てみましたが、まだどこも本気で製品化していないというのが現状でした。

ところで、個人的には先にザックリ挙げた9つほどのメリットですが、話をあくまで高性能化にこだわるならば最も重要なのは9つ目の素材の比重が重いことだと思っております。つまり水に沈むこと、あるいはほぼほぼ水と同比重なこと。「ウキは浮くからウキなので、沈むのが重要なら最初から鉄で作れよ」という声が出そうですが、実は水にじんわり沈む程度の比重というのは非常に重要で、それによってウキ全体の浮心を分散させたり集中させたりという設計が自由にできるということがミソだと思うのであります。つまり「高重心のウキ」も「低重心のウキ」も「集中浮心のウキ」も「分散浮心のウキ」も自由に設計できる。言うまでもなくウキの最大の浮力材は「空気」ですからその浮力材の配置ひとつで意図した性能のウキが自由に作れる。これは丈夫でかつ適当な比重の材料があってはじめて実現可能なことですので、桐が材料ではとてもおぼつかない話になります。他にないのかというのであれば逆に金属製で外郭を薄く作り、中の空洞部にまばらな浮力材なり沈下材なりを適宜に配置する方法でしょうか。コスト的にはあまり及びもなきところではありましょうが。

ということで、この素材による衝撃のウキがどのメーカーから出てくるのか?実は密かに楽しみにしていたりして つびこんてぃにゅ。





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